こんにちは、16歳まで潔癖症だった欧州暮らし10年のはみんぐうぇいです。
「ヨーロッパはトイレに便座が無いらしい」
・・・こんな噂を聞いたことがありますか?
その、怪しい噂に対する真相を、早速ここで言ってしまいましょう。
ずばり、
「家以外で半分くらいのトイレにはない」
です・・・。(イタリアでは便座無い率が高いとの情報が。イタリアに詳しい方、真偽のほどを教えてください。)
便座が無いというのはつまり、洋式トイレの便器(便座の下の細い、陶器製のトイレ本体)しか無い状態です。
普通にえっ、どこ座んの?状態です
女性用と男性用、どちらの洋式便所も同じです。
そんな、日本人が遭遇したら焦ってしまうトイレ事情をお抱えのヨーロッパ。
今回は私の住んでいたパリから、フランス人ゲスト、プルの見解を交えながら便座の無いトイレについて考察します。
パリの便座事情
遠い昔イギリスに住んでた頃も、外出時たまに遭遇したこの便座無しトイレ。
遭遇する度に、
「ハズレのトイレだぁ~。。」
と溜め息をつきます。
私の感覚では、イギリスよりフランス(パリしか見てませんが)の方が、遭遇率は高いです。
便座無しトイレに遭遇しやすいのは、こんな場所↓
- 公衆トイレ
- ショッピングモールのトイレ
- ファーストフード店、チェーン飲食店
結構雰囲気の良いビストロバーで、トイレに行ってみたら便座無い・・・orz という事もありました。
そもそもなんで便座が無いの?
まず第一の疑問がこれですッ。。。
「なんで無いの?」
なんで?なんで?なんで?
延々と質問したくなる。
そのくらい初めは受け入れられませんでした。
だってその質問のいつもの答えは、
壊されたり、盗まれたりしてそのままになってるんだよ~
という納得のいかないもの。(答えてるのはプルさんです)
だって、仮に壊れたり盗まれたとします。普通新しいものを取り付けますよね??
そこを疑問に思わないのが流石フランス人といったところ。
(ちなみに、便座が壊される?!盗まれる?!と思った方がいたら、、それは、パリだから・・・そういうこともあります(;^ω^))
「どうせ壊されるから、最初から座席を付けないでおく」
という説もあるようです。
・・・しかし、なんか根本的なところから私の知りたい事とは違うんですよね。
私が知りたいのって、
「どうして皆、無いままで平気なの?」
ってことです。
便座無しトイレの使い方
そして第二にして最大の疑問がこれ。
「便座が無くてどうやって用を足すの?」
ほんと切実。
私が思いつく限りの便座無しトイレで用を足す方法を書き出してみました。
- 中腰でする
- トイレットペーパーを敷いて、その上に座る
・・・2つしかない。
だってそれくらいしか思いつきません。( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)
中腰でするっていうのが一番みんなやってそうかなと思うところですけど、実際たぶん無理です。
脚プルプルしちゃう上に、こちらの便器は日本のものより高い設計なので、太ももが便器に触っちゃいます。
さすがにそれは不快なので却下。
という事で、トイレットペーパーを敷いて、その上に座るしか選択肢が無くなりました。
でも本当に、これが王道なのか・・・・・?
これ皆がやったら、相当な紙の無駄遣いだよね?
という訳で、現地のフランス人が普段どうやって便座無しトイレを使用してるのか、調べてみました。
フランス人の使い方編
調べてみると、フランス人でも人によって使い方が違ってこれといった決まりは無いようです。
しかし、私が想像もしなかったようなトイレの使用法を知る事ができました。
具体的に挙げると、
- 上に乗ってしゃがんでする(子どもなど特に、壁の向きにしゃがんで手をつけるようにしてするようです)
- 片足を便器に掛け、もう片足は地面につけたまま用を足す
- 便器に直接座る
というものです。
まさに目から鱗です(良い意味ではない。笑)
上に乗るって手があったか。しかしめっちゃ安定感悪そう。だって便器のヘリが細いものが多いんだもの。。
片足を便器に掛け、もう片足は地面につけたまま用を足す方法に至っては、これでする人が実際多いんだろうけど、私にはちょっとハードコアすぎます。。。
バランス崩しそうじゃないですか?
練習するものなのかな・・・(;^ω^)
とあるフランス人の反応
ここでまたもやプルさんに登場してもらいました。
ここからは会話のみでお楽しみください。
上に乗ってしゃがむとか、片足だけ乗せるとか、やるの?
出来るわけない(笑)
脚プルプルして集中できない(プルだけに
中腰?座ってても腹痛で脚震えちゃうのに(お腹弱い)、無理に決まってるでしょ
小学生の時、便器に座るのが冷たくてしょうがなかった。
大体、便器に直接座るのって気持ち悪いんだよ。
だから今は紙を敷くよ
小学校でも便座なかったんかい
・・・なんか、トイレの便座に対する根本的な認識が違っているような感覚が拭えません。
さっき、壊れた便座を取り外したまま放置してあるとか、わざわざ付けないであるとか、言ってましたけど私はどうしても納得できないことがあったんです。
まず、この写真を見てください。
これよ。どう思います?
通常、便座が取り外してあったら、取り付ける部分の突起がシート後方にあるはずです。
確かに、それがあるトイレに遭遇する事はあります。
でもこの写真のトイレみたいなトイレって、絶対最初から便座は乗せない設計になってるでしょ。
だって取り付けるところないし。
あ~それはね、接着剤で付ける便座もあるんだよ~
それ本当に便座か?
極めつけはさっき、プルが暴露した
「学校のトイレは便座がなかった」
ということです。
・・・ということは・・・?
まとめと結論
私は遂に、理解しました。
プルと便座について議論する時の違和感の正体を。
そしてなぜ便座が無いトイレがあるのかを。
それは、長い道のりでした。
それが理解できるまで、長い年月が掛かりました。
便座無しトイレの真実
私が長すぎる年月を掛けて辿り着いた結論が、これです。
便座が無いトイレは、便器=便座の前提で作られている。
そう、どんなにそれが細いものであっても、便器のヘリこそが便座だったのだ。
・・・と考えると、きっと直接座るのが正しい使い方なのでしょう。
しかし和式の便器のように、便器の部分が綺麗ではないので座らないで足を掛ける人が多い。
という訳でございましたか。
私は長らく、
「洋式便所=便座がある」
と思い込んでしまっていたので、この単純な事実に気付くことが出来ずに、時に戸惑い、憤慨し、そして恐怖さえ感じてしまったのです。
海外生活10年にもなるのにです。
本当に、頭が固くてお恥ずかしい限りです。
チョット反省したところで、これからは(も)、紙を出来るだけ無駄遣いしないように、小さくちぎって、便器のヘリに乗せようと思います。
。。。おしまい( ᐢ˙꒳˙ᐢ )
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