ベルギーと言えば、「ベルギーチョコレート!」と、ベルギーという国をよく知らなくても、ベルギーのチョコレートが美味しいということは誰でも知っていますよね。
でも、どうして国土も人口も少ないベルギーが、チョコレート界のトップに君臨し続けているのか知っていますか?
ここでは、ベルギーチョコレートとはどんなチョコレートなのか、ベルギー王室も愛用するベルギーチョコのブランドから日本でも購入できるベルギーチョコブランドまでご紹介します。
ベルギーチョコレートとは?
ベルギーチョコレートとは、単純に、ベルギーで作られたチョコレートのことです。
いやいや、それは当たり前ですよね。
でも、チョコレートのブランドとして、Morinagaチョコレートとは言っても、日本チョコやアメリカチョコとは呼びませんよね。
そのことからも、ベルギーで作られたチョコが「ベルギーチョコレート」と呼ばれる凄さがなんとなくわかると思います。
では、なぜベルギーのチョコレートはそんなに有名なんでしょうか?
なぜベルギーチョコレートが有名なのか?
ベルギーのチョコレートが有名な理由は、やはりチョコレートに対するそのこだわりと歴史にあります。
ベルギーでは19世紀にコンゴを植民地としていたことから、上質なカカオが手に入りやすいというアドバンテージがありました。
そして、長年のチョコレート作りで培った豊富な知識と、一歩も譲らない彼らのこだわりが、ベルギーチョコレートを世界最高峰にしているんですね。
ところで、ベルギーチョコレートが持つ、特徴や強みはどんなところにあると思いますか?
ベルギーチョコレートの特徴
ベルギーチョコレートの特徴は、この3つ。
・高品質のカカオとこだわりの品質
・世界最大のチョコレート原料工場と輸出量
・チョコレート文化の先端を走るショコラティエたち
箇条書きからも、ベルギーがチョコレートに向き合う真摯さが伝わってきますね。
それぞれ詳しくみていきましょう。
高品質のカカオとこだわりの品質
チョコレートの原材料と言えば、カカオ。美味しいチョコを作る上で、カカオの品質は一番に注目すべきポイントです。
ベルギーでは、長いチョコレート作りの歴史の最初から、高品質のカカオだけを使うことにこだわり続けてきました。
ベルギーチョコはカカオ含有量がずば抜けて高く、そのカカオを15~18ミクロンという、きめ細かなパウダーにしているのも美味しさの秘密。
それに加え、他国は5%ほどの代用油脂を使っている中、「代用油脂なんてもってのほか!ベルギーチョコレートはカカオバター100%!」という徹底ぶりです。
世界最大のチョコレート原料工場と輸出量
ベルギー北部に位置するフランダース地方には、Callebaut(カレボー)やBelcolade(ベルコラーデ)のような大手チョコレート原料メーカーあって、世界中のショコラティエやパティシエ、パン職人の要望に応えるべく、高品質のチョコレート製品を作り続けています。
その為、既製品だけじゃなく、原材料としてのチョコレートの輸出量も多く、ベルギーで生産されるチョコレート全体の60%は海外へ輸出されているんです。
国内での消費量ももちろん多く、年間一人当たり約6キロだとか。
・・・6kgのチョコ!!!
筆者もベルギーに住んでいるのですが、「夏は板チョコ、冬はプラリネ」というように、一年を通してベルギーチョコを楽しんでいます。
チョコレート文化の先端を走るショコラティエたち
ベルギーのヴィセには、世界最大のチョコレートアカデミーがあり、ここからショコラティエを育てる学校が世界各地に広がっていったと言われています。
ショコラティエって響き、なんか可愛い、ステキ
きっと大変なお仕事だよね
今、ベルギーを代表するショコラティエたちの誰もが、勉強熱心でクリエイティブ。
ベルギーに留まらず各国で修業をした彼らのプラリネは、いつも流行の最先端を走っているんです。
そう、プラリネ。
プラリネという言葉は知っていますか?
チョコレートの種類のことで、中に柔らかいフィリング(ナッツのペースト)が入っていて、食べた時のくちどけがたまりません。
実はベルギーのブリュッセルで、プラリネは誕生しました。
プラリネが生まれた国
あるチョコレート好きの薬局のオーナーが、子供でも苦い薬を飲みやすいように、チョコレートで薬をコーティングするというアイデアを考案しました。
そしてそのチョコレートに対する情熱は孫に受け継がれ、薬の代わりに甘いフィリングを詰めた「プラリネ」が初めて作られました。
それが今や超有名チョコレートブランドのNeuhaus(ノイハウス)の歴史です。
Neuhaus(ノイハウス)もそうですが、ベルギーにはたくさんの世界的に有名なチョコレートブランドがあるので、簡単にご紹介しますね。
ベルギーチョコレートの有名ブランドは?
ベルギーの、特に北部のフランダース地方には、たくさんのチョコレート専門店があり、それは、世界に名の知れた名店から、町の人から愛される小さな名店まで数知れず。
まずは、ベルギー王室に愛用されているチョコレートブランドたちをチェックしておきましょう!
ベルギー王室御用達チョコレート
ベルギー王室御用達チョコレートとは、王室で利用されるチョコレートのことで、その称号を得られるということは、至上の名誉を得ることなんです。
「チョコレートと言えばこのブランド!」という、日本でもお馴染みのブランドも含んだ、この8つのブランドがベルギー王室御用達の称号に輝いています。
・GODIVA(ゴディバ)
・Neuhaus(ノイハウス)
・Galler(ガレー)
・Leonidas(レオニダス)
・Pierre Marcolini(ピエール・マルコリーニ)
・Wittamer(ヴィタメール)
・Van Dender(ヴァンデンダー)
・Madame Delluc(マダム ドリュック)/Mary(マリー)
「美食の国と謳われる、ベルギー王室御用達のチョコレートはどんなに美味しいんだろう?」と興味をそそられませんか?
ベルギーチョコレートは日本で買えるものも多いんですよ。
日本でも買えるベルギーチョコレート
既にGODIVAは日本のバレンタインデーの定番になっていますが、多くのベルギー王室御用達チョコレートは、ベルギーに行かなくても日本で買えちゃうんです。
・GODIVA(ゴディバ)
・Neuhaus(ノイハウス)
・Leonidas(レオニダス)
・Pierre Marcolini(ピエール・マルコリーニ)
・Wittamer(ヴィタメール)
この他にも、
・Guylian(ギリアン)
・Cote d’Or(コートドール)
のように、スーパーマーケットの輸入品コーナーで購入できるものもあります。
輸入品を取り扱うショップに行った時には、是非ベルギーチョコレートをチェックしてみてください。
他のチョコレートには戻れなくなってしまうかもです!
ベルギーチョコレートまとめ
ベルギーチョコレートは、ベルギーが培ってきたチョコレートの歴史の上で出来上がった、誰もが認める「最高に美味しいチョコ」のことでした。
有名な理由、というか有名であり続けられる理由は、美味しいチョコレートを作る!という彼らの一歩も引かないこだわりにあります。
ベルギーのチョコレートブランドは数知れず、中でもいくつかのベルギー王室御用達チョコレートは日本で買えるので、ぜひ一度食べてみてくださいね。
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