HKマスク(香港マスク)を手縫いしてみた【家にあるもので】

hkmask-eyecatch 暮らしのすゝめ
この記事は約8分で読めます。

 

HKマスク(香港マスク)を知っているでしょうか。(超快適です!)
過去にはSARSの流行も乗り切った香港で、今回の新型コロナウイルス(COVID-19)対策にとある化学博士がその専門知識に基づいて発案・考案した高機能DIYマスクです。

そのとある化学博士である、鄺士山氏。鄺博士は世界のマスク不足を懸念して、その高機能マスクの型紙をネット上で無料公開されました。(赤ちゃん用サイズまである・・・♪)
2020年4月現在の時点で、鄺博士のFacebookページでは新型コロナ対策についての情報が頻繁に更新されています。最新の情報が知りたい方はこちらから。

この記事ではHKマスクの紹介と併せて、実際に家にあるものでHKマスクを作ってみた過程を簡易的に報告します。

HKマスクの型紙のダウンロードはこちらからどうぞ。このサイトで作り方の説明も見られます。

HKマスクを作った背景

まとめると、こんな感じです↓

  • 新型コロナウイルス対策(COVID-19)の為
  • マスクをする文化がない国(フランス)に住んでいる為、ウイルスの流行の有無に関わらずマスクが手に入りにくい。
  • 使い捨てマスクを使い捨てる事に抵抗がある為、何度でも洗って再利用可能な高機能マスクを元々待ち望んでいた。

新型コロナウイルス対策の為と言っても、正直、今までマスクをして対策していた訳ではありませんでした
なぜかというと、3つめの使い捨てマスクを使い捨てる事に抵抗があるというところが大きかったです。
マスクがウイルス対策に有効か無効かとかそういうのよりも、医療関係者以外の皆が使い捨てマスクを毎回捨てていたら、生産が追いついたとしてもとんだ資源の無駄だよなぁ・・・ってところが引っかかって(;’∀’)
(そもそも今持ってるものを使い切ったらもうこの国では手に入らないし)
布マスクを作ろうかなぁ~と漠然と考えてはいたものの、自分の倦怠により、またフランスでは既に外出ほぼ禁止になって何週間も経っているので、滅多に外出できない今さら必要無いだろうと思って作らず仕舞い、
結果持っている使い捨てマスクもうじうじして使わず、そのうち外出できなくなったので布マスクも作らず、みたいな感じになっていました。(文が長い。。)

ウイルス対策と関係の無い時は(喉の保護など)、使い捨てを自宅で洗って再利用していましたが、ウイルス対策としては使い捨てる事が推奨されているので躊躇する感じです。

そして今回現れたのが、この高機能DIYマスクであるHKマスク
これでやっと重い腰を上げて、マスクを作る事ができました。それは、コロナ対策以外でもずっと色んな場面で使い続ける事ができるマスクだと思ったからです。
そして実際は食料品の調達に行く時にちょっと心配なので、今ウイルス対策にも効果的な手作りマスクの型が無料公開されている事に感謝しつつ、ちゃちゃっと家族分縫ってしまいました。

家で誰でも簡単に作る事が出来るのに、キッチンペーパー1枚をフィルターとして挟むとサージカルマスクと同等の機能を発揮するというこのマスクが、使い捨てマスクがあまり好きじゃない私の懸念をすべて払拭してくれました。

私が良いと思ったポイントは、

  • 特別な材料が必要ない
  • 型紙が無料公開されていて、作り方のビデオもあって、簡単に縫えそう
  • 好きな柄で作れる
  • 一応針金も入れるから鼻付近がフィットしそう
  • フィルターのみ交換できるから(しかもキッチンペーパーでOK)、高機能なのに末永く使えてエコ

という点でした。

鄺博士のFacebookページより画像引用:

hk-mask-filter

このマスクの事を知って、そして実際に作って付けてみて、その着け心地の良さに驚き。
コロナ対策のみならず、これなら花粉対策にもかなり良さそうで、これを一回作ってしまえばもう使い捨ては買わなくて良くなると思いました。

そしてこれはより多くの人が知るべきだと思ったので、記事にしてみました。

HKマスク(紐なし)の簡易的な制作過程

上でも記しましたが、HKマスクを実際に作りたい方は、型紙や作り方をこちらのサイトからご自分で閲覧したり、ダウンロードしたりして作ってくださいね。

hkmask-blueprint

HK MASK本家サイトよりダウンロードした型紙

この記事では、家でHKマスクを手縫いしてみた簡易的なレポートのみとなります。

家にあるもので間に合わせる

ぽちゃクン
ぽちゃクン

高機能マスクっていうと、特別な材料とかが必要になるんじゃないの?

って思うかもしれないんですが、そんなコトはありません。
裁縫セットさえあれば、後の材料は家で見つかるもので代用可です。
わざわざ新しい材料を買って揃える必要はありません。使わなくなった古い布類など活躍させるチャンスです!

適当な布と、針金と、ゴム紐。

表面の布・裏地に使う布2枚が必要なのですが(表と裏がわかりやすいマスクにする為に、それぞれ違なる色柄の布の仕様を推奨)、
なんでも良いとはありますが一応薄い布の方が良いともあるので、私はレモン柄の手ぬぐいを表面の布に、水色のバンダナを裏地の布にしてみました(いずれも綿100%)。

針金は、使い捨てマスクに入っているものか、パンの袋とかを閉じるのに付いてくるあの針金で良いみたいです。
私は手芸用の針金があったので、それの両端を丸めて使用しました。

ゴム紐は、無かったので、私は自分の穴が空いた靴下を輪切りにしてそれをゴムにしました。

こんな感じに切るだけで、本当は十分ゴム紐として使えるんですけど
sock
布端がほつれてきたのが気になって、末永く使用できるマスクを作りたかったのでちゃんと(適当に)端を縫い合わせてストローっぽい感じの太いゴム紐にしました。(これが全部の過程で一番面倒臭かったです)

伸縮性のある生地ならただ切っただけでゴム紐として使えます。太いので、付け心地が良いです。
古いTシャツや、タイツやストッキングでできます。

・・・自分の靴下の輪切りで小さいサイズのマスクは事足りたんですが、男性用の大きいマスクはそれだと短すぎたので、延長する必要がありました。
こんな感じで↓

elastic-extend

作り方(簡易的)

hk-mask-howto

↑が私が超大雑把に描いた、作り方の流れです。

ここからは、写真で補助的な制作過程をお見せします。

1.ゴム紐が用意出来たら、マスクの型に沿って布を切ります。
表面の布と裏地、2枚違う柄の布があると思いますが、両方とも基本的には同じ縫い方で、裏地の布(ここでいう水色の布)を若干小さく切ります(型紙に点線で示してあります)。
型紙はマスクの半分の型なので、反転した形のものが2枚同時に切り取れるよう、(各布の)一枚の布を折って切り出しましょう。

fabric

レモンの布は縫い始めてあります

2.切った布を裏返して合わせて(写真の布は表裏同じく青なので分かりにくいですが)、真ん中をチクチク縫って繋げて行きます~

hkmask-process1

 

3.こんな感じに、端から1cmくらいのところで折って適当に両方の布地を縫います。
レモンの布(表側の布)には、縫い進める途中で上部分に針金も入れます。
針金の両脇を縫って針金が動かないようにするはずなんですけど、今回は忘れたので後でやります。
hkmask-process2

 

4.そうしたら、布の表側内側に向けてゴム紐をしっかりめに縫い付けます。
私はこれを最初間違えて裏側に付けてしまって、縫い直しました・・・とほほ。

hkmask-process3

 

5.ゴム紐を両方に付けたら、2枚の布を縫った方が見えるようにして合わせて両側を縫います。

hkmask-process4

 

こんな感じになりました。水色の側も同じ見た目です。hkmask-process5

6.そしたら、マスクをひっくり返します~!これでほぼ出来上がりなんだけど・・・hkmask-process6

下のところに、ちっちゃい長方形を縫います(別に一本線でも良い気が・・・)。入れたフィルターを固定する為です。
(写真のよりもうちょっと下に縫った方が良いかも。)

 

7.出来上がり♪ ※頭の後ろで結べる紐は、無くても充分フィットした為、今回は省略してあります。HKマスクオリジナルに忠実に作りたい人は、無料公開されている上記の作り方のサイトを参照してください。

ウイルス対策に使用する場合は、布の間にキッチンペーパーなどのフィルターを、角をはみ出させるようにして入れて使用します。
hkmask-complete

 

実際にキッチンペーパー挟んで装着してる写真がなくてごめんなさい(;^ω^)

でも、隙間なくピッタリする感じで使い捨てマスクはもう使えなくなりそうなくらいです。
他の布マスクって言ったら給食のマスクしか着けたことが無いので、比較はできないのですが
この着け心地でこの機能なら本当に何も言う事無しです。。

今まで、使い捨てマスクは供給可能量と環境の観念から、本当に必要な人だけに使ってもらう方が良いのではないか?と思っていて、とはいえ布マスクのウイルス予防効果もあるのかどうかまだ定かではないし、
何を勧めるのも気が進まないような感じでしたが

このマスクは今ある中で一番環境に負担が掛からず(材料を選ばず、再利用可という点で)、
一般の人でも家にあるもので作れる一番高機能な手作りマスクのデザインだと思うので、迷わずおすすめしたいと思いました。

作れる人は、ぜひ作ってみてくださいね。(ミシンあれば簡単に量産できるし。私は無いので手縫いですが)

ちなみに本家の作り方の動画が、一番わかりやすいです。
型紙をプリントしたら、手順の説明と併せて動画を見ると上手くできると思います。

こちらが作り方動画(音なしでも大丈夫です)↓

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました