「専業主婦だったり、小さい子供がいたりすると、どうしてもおうち時間が増えがち。この時間を活用したい!」と思っているなら、語学学習がおすすめです。
私もアラサー主婦でオランダ語を独学し始め、現在はオランダ語圏であるベルギーに住んでいます。
しかし、いざオランダ語学習を始めようと思っても、「何から始めればいいのか、どの参考書を買えばいいのか分からない。」という状態でした。
そこで今回は、私が取り組んできたオランダ語を独学で学ぶための効率的な方法から、どの参考書を選べばいいのかまで、詳しくご紹介します。
オランダ語を独学で学ぶ効率的な方法
オランダ語を独学で学んでいく効率的な方法は、この2つです。
- 最初は一冊の参考書に絞り、最後までやり遂げる
- 参考書とは別に、まとめノートを自分で作る
最初は本当にこれだけです。簡単にできそうじゃないですか?
堅実に続けることで確実にレベルアップしていけますよ!
しかし、一冊に絞ると言ってもどんな参考書が最適なのか・・・選ぶなら自分にとって最高な一冊を選びたい。と思いますよね。
ここでは、独学に適した参考書の特徴と、私が試して「分かりやすい!」と思ったノートのまとめ方をご紹介するので、参考にしてみてください。
独学に最適な参考書とは?
独学に最適な参考書の特徴は、
- レイアウトが心地良い
- CD付属
- 語彙の単語帳付き
です。
この三拍子がそろった参考書を見つけられれば、楽しく独学でオランダ語を学んでいけるはず!
まずは、レイアウトが心地いいとはどういうことなのか、具体的にご説明しますね。
レイアウトが心地良い参考書
「一冊の参考書に絞り最後までやり遂げる」為には、自分に合った参考書を選ぶことが大切です。
イラストがたくさん入ったものが好きな人もいれば、細かな部分まで活字で詳しく書かれたものが好きな人もいます。
イラストが多い参考書は、その旨が表紙に書かれている場合が多いです。
できれば最初の数ページのレイアウトや目次を確認してみて、解説や問題集の分量が自分にとってちょうど良いと感じるものを選びましょう。
CD付属の参考書
聞き取りや会話に力を入れたい場合はもちろんですが、読み書きの学習にもCDを活用することは、とても有効です。
CDで実際に音を聞いての学習は、読み書きだけで行うよりも学習効率を一層高められます。
CDが付いていない参考書でも、音声がダウンロードできる場合や別売りになっている場合があるので、購入時に確認しておきましょう。
語彙の単語帳付きの参考書
もちろん単語の意味や活用の説明はテキスト内で確認できますが、単語だけの一覧があるとより便利です。
参考書にはいろいろなデザインのものがありますが、一番おすすめなのは、単語帳が単体で持ち運べるようになっているもの。
単語の暗記は場所を選ばないので、移動中に勉強できたり、旅行先でも使えたりと重宝しますよ。
しかし、どんなに使いやすい参考書でも、自分で作ったノートに勝るものはありません。
ではどのようにすれば、後々復習しやすいノートが作れるのでしょうか?
分かりやすい文法・単語のまとめノートを作るテクニック
まとめノートのテクニックは、様々なWebサイトで紹介されていますが、ここでは私が実際にオランダ語勉強をする上で、「使える!便利!」と思ったテクニックをご紹介します。
文法
- できるだけ一目で分かる表でまとめる
- 用例をたくさん書く
そうするとイメージとして頭に入ってくるので、説明文で覚えるよりも記憶に残りやすく、忘れにくいからです。
また、オランダ語は日本語とは違い、文法にたくさんの例外が出てきます。
そのルールを言葉で説明するのは難しく、余計に混乱します。
なので、たくさんの用例を書いておき、それをそのまま覚えると比較的頭に入りやすいんです。
単語
- カテゴリー毎に分ける
- 日常会話で使えるフレーズを書く
例えば、1~2ページ:家の中で使うもの…洗濯機、お風呂、台所など
3~4ページ:家の中での動作…洗濯する、シャワーを浴びる、料理するなど
5~6ページ:スーパーで買えるもの…野菜、乳製品、飲料などこのようにカテゴリー毎でまとめることで、「あの言葉なんだったけ?」とノートを見返すときにパッと見つけられるので便利です。
それから、その他の関連ワードも同時に復習できるというメリットもあります。
動詞は、使えるフレーズを一緒に書いておくと、会話の瞬発力を同時に鍛えられますよ。
もし、オランダ語が英語以外の初めての外国語学習になるのなら、「独学できるか自信がない」と感じる人もいるでしょう。私もその一人でした。
そういう場合は、白水社から出版されている「オランダ語のしくみ:清水誠 著」を、最初に手に取ってみてください。
この本は、オランダの語とはどんな言葉なのか、すらすらと流し読みできる内容になっています。
もちろんこの本だけでは、オランダ語の詳しい文法は分かりませんし、話せるようにもなりません。
しかし、「オランダ語学習は難しい」という意識のハードルは下げられると思います。
価格もお手頃で、大きさも持ち運びやすい単行本サイズ。
本格的なオランダ語学習に入る前に、隙間時間に読んでみるのはいかがでしょう。
それでは、実際にどの参考書を購入すればいいのか、学習用途別におすすめの参考書をご紹介していきます。
オランダ語文法書のおすすめはコレ!【決めた1冊に集中する】
まず、オランダ語を学習する上で一番不自由することは、参考書の少なさです。
私の経験上、近所の書店へ出向いてもオランダ語の参考書を見つけられなかったので、始めからインターネットで探した方が時短になります。
初心者に向けた最初の参考書は、「ニューエクスプレス オランダ語」がおすすめです。
先にお話した通り、オランダ語は文法の基本ルールの他に、そのルールが適用されない例外がありすぎて、一度に全てを細かく学ぼうとすると、混乱してしまいます。
その点、この本では基本を簡潔につかめる内容になっているので、言語学習に慣れていない人にもおすすめです。
次におすすめするのは「オランダ語の基礎」。
こちらも初級の参考書ですが、「ニューエクスプレスオランダ語」よりも濃い内容になっていて、文法もより詳しく解説されています。
しかし、テキストや練習問題の分量が多いので、人によっては、一度つまずくと挫折するきっかけになってしまうかもしれません。
どちらにするかは、自分の好きなレイアウトによって選んでもらえれば大丈夫です。
ちなみに、文法の中級編に進みたい方には、「中級オランダ語」の購入をおすすめします。
「オランダ語の基礎」の第二弾として出版され、初級以上のオランダ語を学べる唯一の参考書です。
第一弾と同様、分かりやすいシンプルな構成と、丁寧な文法の説明に定評があります。
文法が身についてくると、自分で文章を作ってみたくなりますが、単語を知らないと何も始まりません。
続いては、おすすめの単語帳をご紹介します。
オランダ語単語帳のおすすめはコレ!【時間がない時はひたすら暗記】
オランダ語は英語やドイツ語と同じ、ゲルマン語です。
そのため、この3つの言語では似通った単語がたくさん使われていて、英語とドイツ語の中間に位置する言語とは、よく言ったものだなと思います。
英語を小学校から学んできた日本人にとって、発音さえクリアできればオランダ語の単語を覚えることはそれほど難しいことではありません。
また、単語学習は時間や場所を選ばないので、子育てや家事・仕事で忙しい主婦にもピッタリのです。
CDを聞き流すだけで単語学習はできるので、家事や育児の間にでも気軽に始められます。
最初におすすめするのは、「オランダ語基本単語2000」。
発音の解説から始まり、簡単な文法の解説もされているのが親切です。
発音の表記はイマイチですが、日本語表記すること自体が無謀なので、別売りされているCDとの併用で解決できるかなと思います。
続いては、収録語彙が豊富な「オランダ語の語彙本9000語」。
こちの単語帳は、初心者から上級者まで長期的に使え、今現代人に使われている語彙まで、幅広くカバーされているのが特徴です。
単語や文法をどんなに学習しても、日本語表記されているもので覚えてしまっては、到底オランダ人には伝わりません。
英語もそうですが、最初のうちから本当の発音に触れておくことが大切です。
リスニング練習おすすめ【会話力はリスニング力から】
参考書についているCDでのリスニングに慣れたら、次のステップとしてYouTubeを活用してみましょう。
無料ですし、映像と言語の両方から理解しやすい分、Podcastを利用するよりも独学向きです。
YouTubeにはオランダ語の学習チャンネルも少なからずありますが、私はそれよりも、「子供向けに作られたチャンネル」や「ニュース」を見ることをおすすめします。
例えばこちら、子供向け番組の「Het Klokhuis」。
子供向けと言っても、レベルは中級かそれ以上です。
全部の言葉を理解できなくても、映像で見せてくれるので、なんとなく見て聞くだけでもリスニング強化につながります。
子供向け番組では満足できない場合は、「NOS」オランダのニュース番組がおすすめ。
オランダでどんな事が起こっているのか、何が報道されているのかが分かり面白いです。
難しい単語も出てきますが、アナウンサーの発音は明瞭なので、比較的聞き取りやすいと思います。
ベルギーで使われているオランダ語に興味がある方は、こちらのチャンネルもお勧めです。
ベルギーのニュース番組である「VRT NWS」。
もう一つ、個人的におすすめなのが、こちら「Celine&Michiel」。
簡単なオランダ語を使っているので分かりやすく、生きた日常会話を聞くことができます。
テーマ毎に、何回も同じフレーズを聞くことができるので、耳に残りやすく覚えやすいですよ。
では、最後になりましたが、オランダ語の辞書について触れておきます。
オランダ語の辞書を買うタイミングはいつ?→最後でOK
辞書を買うタイミングは、最後の最後で大丈夫です。
始めは初級のテキストとGoogle翻訳で単語を勉強していき、オランダ語学習を進めていく中で限界を感じてからの購入で遅くありません。
おすすめなのは、「講談社 オランダ語辞典」。
蘭和辞書ですが、英単語も併記されているので蘭英辞書としても機能する優秀な辞書です。とりあえずこの辞書を購入しておけば、間違いないでしょう。
それからもう一つ、「オランダ語辞典 朝倉 純孝 著」。
こちらはハードカバーで装丁された重厚な辞書です。お値段もかなりします。
持ち運びには向かないですが、レイアウトが見やすく用例も多くて良いと評判。
ただ、新しい言葉に弱いので、他の辞書との併用が必要になる場合もあるでしょう。
2つの辞書をご紹介しましたが、金額や用途からも「講談社 オランダ語辞典」の購入をおすすめします。
オランダ語を独学のまとめ
今回は、オランダ語独学のための勉強法と、参考書をご紹介しました。
オランダ語を学ぶ日本人は少ないため、参考書や問題集などのテキストも多言語に比べるとかなり少ないのが現状です。
外国語の独学は聞き取りや発音が難しく、心が折れそうになる時もあるかもしれません。
しかし、オランダと日本の交流は古く、「スコップ」や「リュックサック」など、オランダからやって来て日本人の日常に溶け込んでいる言葉もたくさんあります。
そんなオランダ語由来の外来語を見つけるのも、オランダ語学習の楽しみの一つです。
また、オランダは貿易に力を入れていて、輸出額は毎年世界5位以内。そんなオランダ人は英語もペラペラですが、貿易会社に勤めるならオランダ語が話せれば好印象でしょう。
また、オランダ語を話すベルギー北部には世界遺産や美味しいものがたくさん。
これからまた自由に旅行に出かけられるようになった時にオランダ語が話せれば、旅行先でもっと楽しめるはず!
今回ご紹介した参考書を手に取って、是非一度オランダ語に触れてみてください。
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