【カタカナ英語を直す】英語を手軽にフォニックス(Phonics)で学ぶ方法

phonics-learning-eyecatch 語学のすゝめ
この記事は約7分で読めます。

「英語の発音が、どうしてもカタカナ英語になってしまう・・・」

っていうそこのアナタ。

カタカナ英語を直す為の簡単な方法があります。
それは、ローマ字を忘れる事です!

・・・そんなの無理?

確かに忘れるのは、無理かもしれません。

はむ
はむ

それなら、英語の読み方で上書きしちゃおーよ!

ここではカタカナ英語の最大の原因であるローマ字を一旦忘れて、英語ネイティブの人が読むやり方での本来の英語の読み方についてお伝えします。

カタカナ英語になってしまう原因:ローマ字が刷り込まれている

日本人が英語を発音する時にカタカナ英語になってしまう原因って、

最初に英語を学んだ時にカタカナでフリガナが振ってあったって事もあると思うんですけど、

それ以前に、英語より先にローマ字を覚えてしまっているからです。

英語とローマ字、どちらもアルファベット表記なのでついローマ字読みにしてしまいます。

日本語のカタカナの発音癖とローマ字頭が相まって、どうてもticketという単語のti

と発音してしまったり、

Beess

と発音したりしてしまいます。

原因は言わずもがな、ローマ字以外のラテン文字(アルファベットの発音)をやったことがないからです。

ローマ字=ラテン文字≠英語

ローマ字と英語は両方ともラテン文字から作られましたが、別にローマ字は英語から派生していないという話です。

ラテン文字について(ウィキペディアより引用):

元来ラテン語の文字で、古くから西欧中欧の諸言語[1]で使われているが、近代以降はこれら以外にも使用言語が多い。ただし発音の文字への表記方法は各言語ごとに異なっており、同じ綴りでも言語によって違う発音をすることはラテン文字においては全く珍しくない。英語など、古い時代に表記法が定められた言語においては表記と発音の間の乖離も大きなものとなってきている[2]

ということで、もしローマ字の元は英語と思ってしまっている人がいたら、それは間違いなのでそこから認識を変えていきましょう。

英語などラテン文字(アルファベット)を使ったラテン語から派生した言語は沢山ありますが、それぞれの言語でそれぞれのアルファベットの発音の仕方があります。

だから、英語を学ぶなら、まず英語のアルファベットの発音の仕方を学ばないと始まりません。

しかし、私たち日本人が学校で教わるのは、

A (エー)、B(ビー)、C(シー)…. といった、アルファベットの名前のみにとどまっています。
(最近は変わってきてるのか?わかりませんが)

アルファベットの名前って、英語を読む上では役に立たないです。

英語を見たら、アルファベットの名前ではなく、フォニックス (Phonics)で捉えられるように練習する事で、自然と自分の話すカタカナ英語も改善されていきます。

フォニックス (Phonics) とは:アルファベットの発音の仕方とルール

Phonicsとは、英語のアルファベットを単語の中でどう発音するのかと、そのルールに基づいての学習法のことです。

ルールについては色々あるのですが、そこはややこしいのでまず置いておくとして、

英語のアルファベットを単語の中でどう発音するのか

というところに集中して説明します。

ステップ1:アルファベットの文字ひとつひとつの発音を学ぶ

例えば、Aは

「エー」
ではなく、

基本的な発音は

に近い発音になります。(ルールによって「エー」のような発音になる単語もありますが)

これをカタカナで説明しようとすると本末転倒ですので、ビデオで実際に音声を聞いて確認してみてください。
以下のビデオがおすすめです。

この音声を実際に声を出して真似して練習し、

日本語の五十音が言えるレベルで即座に発音できるくらいに頭と身体で覚えてください。
ちなみにフォニックスは、英語圏の子どもが初めて英語を読むときに、実際に学校で教えられている学習法です。

口の動きを動画で見て実際に真似して練習してみるというのは、
筋トレやストレッチのやり方を動画を見て練習する事と似ていますね。

それくらい、言語習得には「身体で体得」っていう要素が強いです。
子どもだと、殆どが身体で自然と習得されますね。
でも10代から上の皆さんは、頭と身体、両方使って行きましょう。

日本語の五十音が言えるレベルで即座に発音できるくらいにアルファベットの音を覚える←

これができれば、フォニックスの他のルールを学ばなくても、

少なくとも「カタカナ英語」発音から脱出することは出来るようになります。

ステップ2:ローマ字読みでなく、フォニックス読みをする

I want you to buy the theater ticket. (便宜上アメリカ英語で表記しています)

これをカタカナ英語にすると、

アイ ウォント ユー トゥー バイ ザ シアター チケット

ですね。

このカタカナ英語読みは一旦忘れてください。
そして先ほど覚えた、アルファベット個々の音で繋げて読んでみてください。

恐らく、フォニックスのルールが適用されていないままなので少し変な感じになるとは思いますが、
それでも単語終わりの発音がカタカナっぽくなくなって、
リンキング(単語と単語を繋げるように読むこと)が容易になったんじゃないかと思います。

注目するところは、

buyのyや、the,theater,ticketのtの発音です。

ローマ字の発音が身体に染み付いているせいで、頭ではわかっていても、どうしても子音で終わるところを母音で補完してしまったり(yの場合は子音でも母音にもなり得るんですが)、例えばtの音を「シ」や「チ」の音に自動変換してしまう人が多いです。

tが入ってる単語を見た時に(the、theater、ticketなど)、即座にサ行、シ行、タ行が頭に浮かんでしまう人は、ここを特に意識してその概念を忘れましょう。

一度作られてしまった先入観を忘れるには、自己洗脳ともいう記憶の上書き作業が有効です。

私のお勧めの勉強フローは、


  1. フォニックス動画で英語のアルファベットの発音を確認
  2. 他の動画に移り、フォニックスを意識しながらシャドーイング練習

ですね。

これで身体が勝手に新しい英語発音の概念に慣れてくれるので、
英語を見た時に無意識にローマ字っぽく読んでしまうって事はなくなりそうです。

ステップ3:シャドーイングでスピーキングに慣れつつ細かいところは後で調整

もちろん、英語がスラスラ読み上げられる位になりたいなら、シャドーイングの練習を日常的にやる事は必要です。

シャドーイングについては、こちらの記事をご覧ください。

本格的にフォニックスで英語の発音のルールを学びたい人は、それをやるのも良いと思いますが、

個人的には上記の方法だけで発音はできるようになると思います。

っていうのも、発音のルールって言っても英語ってイレギュラー(不規則)が沢山あるのであんまりルールに縛られてても混乱したりするからです。

英会話初心者は特に、カタカナ英語の呪縛から自分を解き放つ事をまずやって、
それができればきっと英語の発音についてはコツが掴めてくると思うので、

そうなってから細かい所を自分のやり易い方法で攻略していく、で良いと思います。

大切なこと:単語覚える段階から正しい音で覚える

そして私がここで伝えたい、大切なポイントがあります。

英語を初めて学び始める人は、何も問題ありません。今から上記の方法で英語を学んで行けば良いだけですから・・・。

でももし、既に

はむー
はむー

ホースラディッシュ、ホースラディッシュ、ホースラディッシュ、・・・・・

(horseradish – 西洋わさび)

みたいに暗唱して覚えてる人がいたら、注意

この発音の概念で覚える事は、スピーキングだけの話に留まらず、一番最初の英単語を覚える時から既に始まっているんです。

単語をカタカナで暗唱しながら覚えないでください。
今後学ぶ英語がインプットしやすく、またはアウトプットしやすくなるかどうかは、これにつきます。

最初からしっかり音声で発音を聞いて、暗唱するならそれを真似してください。

別に最初から自分でちゃんと発音できる必要はありません。
ただ、日本語フィルターを通して英語を見る癖が付かないようにする事がポイントです。

英語上級者になってくると、効果的な上達法に

「英語で考える」

というのがあります。

これの文法レベルでの一番基本的なところを、英語初心者のうちからやっておこうというのが今回の

英語を手軽にフォニックスで学ぶ方法となります。

今のうちは文法、リーディングやライティングのみ勉強してるという人も、
将来スピーキングをやる事を考えて、できるだけ早いうちに脳内で本来の英語の発音に対応させましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました