「忙しい中でも、熱中できる何かを見つけたい!」「育休中の時間を有効的に使いたい」など、筆者を含め主婦のみなさんの中には、家事や育児以外で何かに取り組みたいと思っている人も多いですよね。
最近では第二外国語で中国語を経験した人も珍しくなく、「以前学んでいた中国語をまたはじめてみようかな」と思われている人もいるかもしれません。
しかし主婦は何かと忙しいもの。
まとまった時間も取りづらく語学教室へ通う暇がないという人がほとんどです。
そんな人でも大丈夫!時間がなくても、独学でも、コツをおさえれば十分中国語をマスターできますよ。
この記事では、独学におすすめの学習方法や参考書をご紹介します。
中国語を独学で学ぶ効率的な方法
限られた時間のなかで語学を独学で習得するなら、効率的な方法を知りたいですよね。
おすすめは見る・聞く・書く・話すなど、なるべく多くの感覚を使って学習するということです。
たとえば、参考書をただ単に目で見て覚えようとするよりは、目で追いながら音読するほうが、視覚に加えて聴覚も使うのでより記憶に定着しやすくなります。
また、独学成功のポイントとして習慣化も大切です。
きちんとした時間をとれなくても大丈夫。「毎日何でも良いから中国語に触れる」くらいの軽いイメージで、日々中国語に接することで中国語が身近なものになっていきます。
家事や育児をしながら音源を聞き流したり、料理に使った野菜を中国語で何と言うのか考えてみたりするだけでも、続ければ立派なスキルアップにつながるでしょう。
独学に最適な参考書を選ぶコツ
「中国語を一から始めたい。」「昔勉強していたけれど、またやりたいな。」
そう思った人は、まず参考書を選ぶことから始めましょう。
ポイントは「自分にあった1冊を見つける」ことです。
あれこれ手を出すより、はじめのうちは1点集中で1冊をしっかり覚える方が、コスパも良く挫折しにくくなります。
パッと見たときに書いてあることがすんなりと理解できて抵抗感なく読めるものが、自分にあっている参考書と言えるでしょう。
文法・単語はこうして覚えよう
隙間時間にまとめノートや単語帳でこつこつ暗記
語学学習の基本とも言うべき文法。
参考書等でポイントになっている文法をノートに書き写し、必要な時に見返せるようなまとめノートを作成するのがおすすめです。
たとえば、受験生にはおなじみの赤いシートとペンで弱点や暗記したいことをまとめておいて、隙間時間に赤いシートで隠して勉強するというような使い方もできます。
また、語学を習得するには語彙力を上げることが欠かせません。
中国語の単語を学習するうえで、理解が必要になるのが中国語特有の「ピンイン(拼音pīnyīn)」です。
単語を覚える際はこのピンインと単語をセットで暗記します。
語彙力をつけるために参考書とは別に単語帳を1冊買うこともおすすめです。
地味ですが、単語帳1冊を完璧に暗記するだけでかなりの実力アップが期待できます。
挫折知らず!おすすめの文法書【決めた1冊に集中する!】
ここからは、初中級者向けのおすすめ文法書をご紹介します。
「もう一度基本からしっかりと固めたい」というブランクのある人にも、きっとぴったりの1冊が見つかりますよ。
1.『新ゼロからスタート中国語 文法編』
■まさに王道の1冊
文字通りゼロからスタートしたい初心者の人にとって、入門書とも言うべきおすすめの1冊です。
2005年に初版が発行されてからというもの圧倒的な支持を誇ってきた本書。
分かりやすいレイアウトで、中国語が初めての人でもストレスを感じず取り組むことができます。
「中国語を始めたいけど何から手をつければ良いか分からない・・・」という人にも最適な1冊です。
45の文法公式で中国語文法の基礎的な部分を網羅しているため効率的に学習を進めることができますよ。
■自分のペースでしっかりと中国語を学びたい人向け
文法の辞書と言っても過言ではないくらい中国語の文法が幅広くカバーされています。
内容は細かいものの決してハードルが高いわけではなく、初心者でも分かるようていねいに解説されている点が特長です。
巻末に索引ページがあり、分からない文法構造や品詞を検索することができるので困ったときに重宝します。
練習問題もついているので、分厚い参考書が好みでひとつひとつ着実に進めたい!という人に向いています。
3.『本気で学ぶ中国語』
■本気で取り組みたい人には申し分ないコストパフォーマンス
中国語をマスターする上で基本となる発音・文法・会話の構文に重点をおく本書。
基礎部分をしっかりと解説しているので、ちょっと中国語をかじったことがあるという人でも自力で学習を進められるような内容になっています。
CDが4枚もついていて、総ページ数はなんと495ページにも及んでおりボリューム満点。
内容の濃い1冊なので、これをやり終えるころには中国語がかなり上達していることでしょう。
単語帳のおすすめはコレ【時間がない時は暗記に集中!】
文法の参考書を開いている時間まではないけれど、空いた時間に中国語をやりたい!という人には、単語帳の活用がおすすめです。
一般的な参考書よりも小さく軽めに作られていて持ち運びに便利なものも。
1.『キクタン中国語【初級編】』
■単語帳ジャンルで最も有名なシリーズ
「聞いて覚える」を地で行く王道の一冊。改訂版では音声のダウンロードが可能です。
初心者レベルに必要な500個以上の単語が収録されており、キクタンシリーズおなじみの音楽にのって、目と耳の両方から楽しんで単語を覚えていくことができます。
■初級レベルの人の強い味方!
文法の項目で紹介したゼロからシリーズの単語帳です。
収録単語数は1000個とボリュームがあるように見えますが、短めの例文を使用しているので付属のCD2枚を聞きながらサクサクと進めることができます。
この1冊で1000個の単語を覚えることができれば自信につながり、その後の中国語学習にはずみがつきますよ。
ながら学習におすすめ!リスニング教材【会話力はリスニング力から】
中国語の読み書きはできても、実際に使えるレベルまで引き上げるには、リスニングや会話の学習が鍵を握ります。
リスニングや会話の練習は家事・育児をしながらでもやりやすいので、ぜひ、ふだんの生活に取り入れてみてくださいね。
■シンプルなフレーズでも会話はできる!
中国人にとっては当たり前の日常のあいさつから観光中に使えるものまで、1000ものフレーズが収録されています。
驚くべきは、本書の会話フレーズすべてが8文字以内から成り立っているということです。
初心者にやさしいシンプルさがありつつ実用的な中国語を、耳から覚えることができます。
付属のCDを聞きながらシャドーイングに挑戦してみましょう。
■自分の日常に当てはめながら覚えていける
楽しみながら会話力をつけたい!そんな人におすすめの1冊です。
今日したことや日常生活でよくあることを、「つぶやき練習法」で紹介していく本書。
目と耳を通してネイティブが使う自然な中国語を習得することができます。
朝起きてから夜寝るまでのフレーズを、自分の生活にあてはめてつぶやいてみてはいかがでしょうか?
辞書はいつ買えばよいの?
中国語の資格取得を目指すなら辞書を使うことがおすすめ
独学するにあたって辞書を買うかどうかお悩みの人もいるかと思います。
筆者としては、辞書が必要になるのは、HSKや中国語検定といった資格取得を目指すケースだと思っています。
つまり、ここで紹介した参考書を使って中国語を独学する段階であれば辞書はいらないということです。
なぜなら上記に挙げた参考書はどれも解説がしっかりしており、わざわざ辞書を引く必要が生じないからです。
ゆくゆく、自分の中国語レベルを試したいなど資格にチャレンジしたくなったときには、辞書を買って過去問対策に臨みましょう。
独学でも十分中国語をマスターできる!
中国語独学のコツやおすすめの参考書を見てきましたが、参考書にはそれぞれ特長やメリットがあり、人によって最適なものは違います。
大切なのは、どれを選ぶかで迷っているより、選んだものを使って学習を続けていくことです。
ちょっとした煮込み料理の間でも、子どものお昼寝中でも、ガッツリ集中しなくてもできる聞き流しや短いフレーズの確認など、隙間時間にできる事は意外とあります。
文法の勉強は、まとまった時間が取れる夜などに集中して挑みましょう。しかし、どんな勉強法であれ、楽しいから明日も時間を見つけて頑張ろう、と思える事が一番大切ですよ。
自分にあった1冊に出会い、みなさんが楽しみながら中国語を学べるよう応援しています!
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