Zero-Waste(廃棄物ゼロ)を心がける人にとっては悩ましい、プラスチックごみとなる宿命の・・・
しかし、無いと生活上不便な、ラップ。
この記事では、そんなラップの代替品として使える蜜蝋ラップを主婦の筆者が実際に使ってみた感想を、
ゆるエコの視点からデメリットも含めてお届けします。
蜜蝋ラップの原料と特徴
蜜蝋ラップは、蜜蝋と、薄い綿や麻の布(+ホホバ油など)で出来ています。
すべて天然の素材で、生分解性に優れており、環境にやさしい原料といえます。
蜜蝋は口に入れても無害で、きちんとした製造元ならば制作工程で有害な化学薬品を使う事もありません。
蜜蝋でコーティングされているため、触るとペタペタします。
使用するにつれコーティングが薄くなっていき、最大2年程度まで使い続けることができます。
対して家庭用ラップは、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)という原料から出来ていて、言うまでも無く、使い捨て製品です。使い勝手が良く便利ですが、可塑剤などの何らかの物質が食品中に溶け出る可能性があるようです。(食品安全委員会ファクトシートはこちら)
使い捨てラップを減らしたい理由
もちろん使い捨てラップも人体に有害な物質が溶け出る量は規制に準ずるものとなっていて、普通の使い方をすれば問題ないとされますが、食の健康に気を使う人の中にはそれを気にする方もいます。
私は、ラップに限らず使い捨ての消費量を減らしたいけれど、全く使わないわけではない。というスタンスで、
これなら無理なく続けやすいし、例えばごく微量の有害物質がラップから出ていたとしても、その消費量を抑える事によってごく微量が限りなく微量になるのであまり気張らずに使えます。
そういう考え方もあるということで。
そもそも、ラップなしで生活するのって現代ではかなり難しいですよね。
ラップを使う事は避けられないのを前提として、エコの観点も持ってみると、使わなきゃいけないならその使用量を減らす事が出来たらそれが一番ですよね。
使い捨て商品の一部を再利用可のものに切り替える事で、環境のエコにも、経済のエコにもなります。(ゴミも減り、コスパも上がるという意味で)
そんな事を頭に置きながら、果たして蜜蝋ラップは従来の使い捨てラップの代用品となり得るのか?デメリットはあるのか?
という考察をしていきます。
蜜蝋ラップの用途
蜜蝋ラップの主な用途です。
• 野菜や果物を包んで保存する(冷蔵・常温)
• 食品(サンドイッチや冷たいおにぎりなど)を包んで持ち運びに使用
• 食べかけのものや、容器に入った食品の蓋として
私はまだ持ち運びには使った事はありませんが、
野菜・果物・残り物などを保存するのに使っています。
使ってみた感想
第一印象:触るとペタペタする
ラップはツルツルしているもの、という先入観のせいで、
最初はちょっとびっくりしました。
しかし、慣れれば別に何でもないです。
むしろ、このペタペタのせいでどんな形でも包めてくっつくようになっているので、自然の恩恵だな~と思います。
ちなみに冬の寒い時期でもペタペタするので、夏ではベタベタという感じになっているかもしれません。
が、夏はもっぱら冷蔵保存だと思いますので、問題なさそうです。
包んでみたもの例:
・レモン
・白菜
・ズッキーニ
レモンなど酸が強い食品は蝋を溶かしてしまうとありますが、蜜蝋ラップを買ったお店でレモンを包んでるのを見て、自分もやってみたら大丈夫そうでした。(※溶けない補償は無いので慎重に。)
紅茶に入れるレモンを切ってそのままにしておく癖がある我が家では、大活躍です。
また、食べ残しや使いかけの材料を短期間保存する際、
使い捨てラップを使うのは勿体ない気がして、お皿を上に乗せるんだけどサイズ感が合わなかったり、触ると落ちたりして不便と思っていました。
それを解消してくれたのがこの蜜蝋ラップ。これなら、使い捨てではないので遠慮なく、気軽に使えます。
そして、どんなサイズでも対応可能なので、シリコン蓋よりむしろ良いなと思いました。
使った後は、大体水でさっと流すだけ。
使い勝手が悪かったら使わないで終わってしまうんじゃないか、という懸念がありましたが、
意外と使えるじゃないかという感想です。
これからも、この3枚はうちのキッチンでずっと活躍すると思います。
蜜蝋ラップのデメリット
蜜蝋ラップにも、次のようなデメリットがあります。
- 熱いものには使用できない
- 肉や魚、液体物は包めない
- 汚れた時の手入れが多少面倒
- 干す場所が必要
- 夏、暑くなるとベタベタする
熱いおにぎりなど包めない事がなデメリットだと思います。
おにぎりラップのエコな代用品は・・・さらしなんてどうでしょう?と思っているのですが、
これも試してみる機会があったらレビューしますね。
しかし私の目的は使い捨てラップを止める訳ではなく、消費量を抑えることなので、使える時だけ蜜蝋ラップを使う分には正直デメリットをあまり感じないです。
夏など、気温が高いときにベタベタするという欠点は、正直仕方がないかなぁ。と思います。
というのも、天然のものなので溶けるとベタベタするのは当たり前ですが、それが嫌ならやっぱり化学製品を使うしかないので。
溶けて肌についたり口に入ったりしても大丈夫なように、オーガニックの高品質な蜜蝋ラップを使っているならば、ベタベタしていても心配しなくて大丈夫。(蜜蝋で出来ているリップやスキンケア用品もあるし、むしろ肌についても良いくらいだし。蜂の巣だって、食べられますよね)
逆に、低品質のものだと何が混ざっているのかわからないので少し心配ですが。
GOTS認定の100%オーガニックコットン生地、オーガニックココナッツオイル、ゴールデンツリーの樹脂を材料として使用していて3つのサイズがセットになっている、こちらの商品などがおすすめです。
蜜蝋ラップのお手入れ方法
強くこすったり、強い洗剤で洗ってはいけない為、
あまり汚れていない時は水洗いで十分です。
汚れた時は、洗剤を薄めてやさしくこすって汚れを落としてください。(高温のお湯で洗うと溶けます)
また、蜜蝋には天然の抗菌性が備わっていますが、
お肉やお魚の菌が除菌できるわけではありませんので、
生のお肉やお魚を包む事には絶対に使用しないでください。
洗った後は、他の食器と一緒に干すだけ。
吊るす事もできて便利。
私は少し乾いたら、吊るして収納しながら同時に更に乾かすって感じにしています。
まとめ:ラップ消費量を減らせる
使い捨てラップを使って食品の保存をしている人が、その三分の一の頻度で代わりに蜜蝋ラップを使うだけで(保存蓋として使う時のみなどでも)、ラップの消費量が減らせます。
ラップの消費が少し減ることによって、長期的なコスパも上がり、ゴミも減らすことが出来て、良い事ずくめだなと思いました。
もちろんエコ用品は、一度買ったら長く使う事を前提にしてのエコですので、買ったら使ってくださいね。(笑)
そして私みたいな、普段使い捨てラップをケチりながら使っているような人にとっては、むしろ生活が便利になるというのは意外な発見でした。もったいぶってラップをせず、食べ物が乾いてしまったり冷蔵庫が臭くなる事が減りました(笑)
結論として、使い捨てラップから蜜蝋ラップに完全に切り替える訳じゃない場合のデメリットは殆ど無い。でした(^^)/
蜜蝋ラップを買う時は、オーガニックのものがおすすめです。
大、中、小、の3サイズがあれば大体は事足ります。
こちらの商品などおすすめ。↑
(産地不明の商品は選ばないことをお勧めします)
少量ではあるけど溶けて食品に入る場合もあるので、質の良いものを選び、出来るだけ長く使えるようにしたいですね。
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